松茸が生える条件は何?松茸が育つのは奇跡の産物だった!
年に1度旬を迎える松茸。
とってもおいしいですよね。
そんなおいしい松茸を最低でも年に1回は食べたいものです。
しかしながらなかなか松茸はお値段が高く、家計に余裕がある時でないと難しいですよね。
松茸も他にスーパーで安価に売られているキノコのように、安く入手できないのかなあと思いますよね。
松茸が高級食材と言われていますが、そもそも松茸がどういう風にして私たちの口に入るのでしょうか。
今回は松茸が生える条件についてご紹介します。
松茸が生える条件とは?
松茸が生える条件としては下の項目が当てはまらないといけません。
- 赤松の根元に生えていること
- 生きた木の根元に生えていること
- 日当たりの良い南東向きに面していること
- その日の気温や湿度、雨量などが望ましい場合
松茸が自然に入る条件として、こんなにも満たさなければいけない項目があるのは驚きですよね。
実は松茸は人工的に栽培することが難しく、自然でしか育ちません。
何故かと言うと先程の項目にあったように、松茸は生きた赤松の根元にしか生えないからです。
例えばスーパーで安価に手に入るえのきやしめじは、その木自体が死んでしまっていても増殖が可能なのです。
ですから人工的にどんどんとキノコを増やすことができるのです。
また松茸は日当たりの良い南東向きにしか生えてきません。
そして最後の項目ですが、気温や湿度、雨量などに松茸の生え方は大きく左右されます。
松茸が生える条件として、4項目を挙げましたが、まだまだ解明されていないことが多く、その解明されていないことも人工栽培が難しい理由の1つとなっています。
もし自分で松茸を探しに行く場合には、こうした松茸が生える条件をしっかりと頭に入れて松茸を探さないと、松茸が見つからないで終わってしまう場合があります。
やみくもに松茸探しをしても見つからないので、自力で松茸を探しに行きたいと言う方は必ず条件を確認しましょう。
松茸は年々取れなくなってきている!?
松茸はもはや秋の味覚として欠かせないものとなっていますが、実は天然の国産松茸は年々取れなくなっているのです。
ですので松茸の国産のものは年々値段が上がっているのです。
一刻も早く人工栽培ができないかと思いますが、実験に使う松茸も松茸自体が取れにくくなっているので、実験もなかなか難しくなってきています。
松茸はなぜ年々取れなくなっているのでしょうか。
それは松茸の出来方にあります。
国産のものだとすべての松茸は赤松ので下に入ります。
松茸はまずベールから胞子を拡散します。
そしてベールが裂けると数億個の胞子が一斉に飛び散り、森林中にばらまかれます。
その数億個の胞子が細菌や様々な微生物と出会い、試練を迎えます。
数億個の胞子は細菌や微生物によってほとんどが食べられてしまいます。
そんな中でやっと生き残り、無事に赤松の根元に腰を下ろした胞子だけが、根をはります。
そこからもすぐに松茸ができるわけではなく、約5年間もの間ゆっくり成長してようやく松茸が発生します。
松茸ができる確率は本当に奇跡的な数字なのです。
さらにそこに先ほどもお話ししたようにたくさんの条件があり、様々な奇跡と偶然が重なってやっと1つの松茸ができあがるのです。
これほど奇跡と偶然が重なってできる食べ物は他にあるのでしょうか。
最近では温暖化により森林が破壊されつつあります。
もちろん松茸は森林にしか生えないので、森林が減ってしまえば松茸の生産量も減ってしまいます。
自然を守り抜くことが松茸を守り抜く事につながっているのですね。
まとめ
今回は松茸が入る条件についてご紹介しました。
松茸が生える条件はとても厳しいものとなっています。
また松茸の生産量が年々減っていますが、松茸のでき方を見ると本当に奇跡的なものであり、松茸の生産量が年々減っているのもうなずけるはずです。
もし松茸を食べる機会が今後あるとしたら、松茸を食べられるという奇跡に感謝していただきましょうね。