松茸の育て方ってどんなものなの?松茸は人工的に栽培できるの!?

2019年8月29日

松茸を育てる

 

秋の味覚松茸。

松茸は高級食材でなかなか手に入るものではありません。

ですので松茸を身近で食べるのは難しいです。

 

最近では自分でキノコを栽培する方法が出ていますが、「あんなに高い松茸、自分で育てることができたらどんなにいいだろう?」と思った事はありませんか。

今回は松茸は人工的に栽培できるのか、松茸の育て方はどんなものなのかについてご紹介します

 

松茸の育て方ってどんなもの!?

 

まず初めにお話ししておきたいことがあります。

松茸は実は人工的に育てることができません。

 

「じゃあ自分で栽培なんてできるわけないじゃん」と思いますよね。

 

そうなんです。

松茸は人工的につくるのが今の世界の技術をもってしても難しいと言われています。

 

しかしながら過去に、日本でもいくつか人工的に松茸の栽培に成功したという例があります。

ですが成功したのは1回限りで、その後人工的に継続して栽培はできなくなってしまいました。

 

これほどまでに人工的に松茸は育てることが難しいのです。

 

松茸が人工的に栽培されるようになれば、今よりも松茸の値段はぐっと下がり、高級食材の部類から外れるかもしれません。

 

現にも他のえのきやしめじ、エリンギ等のキノコは、安価な値段で手に入りますよね。

これはほとんどが人工的に栽培されているものだからです。

 

一方で世界に出回っている松茸はすべて天然のものです。

ですのでその希少価値も高いのです。

 

松茸の育て方を知りたいと思っても、そもそも松茸は人工的に栽培できるものではないので、松茸は謎に包まれています。

 

松茸はなぜ人工的に育てることができないのか?

 

松茸を自分で育てることができたらどんなに嬉しいでしょう。

お店でも開きたくなっちゃいますよね。

 

しかしながら松茸が人工的に育てることができない大きな理由があります。

それは松茸は赤松と共に成長するからです。

 

松茸は赤松の根元に生えてきます。

そして赤松が太陽の光を浴びて、光合成をしながら育っていくのと同時に、松茸も赤松が吸収した栄養分を吸収しながら成長していくのです。

 

もし赤松が成長途中で十分な光合成を行うことができず、赤松の木自体が死んでしまったら、育っている松茸も一緒に死んでしまうことになります。

つまり赤松と松茸は運命共同体なのです。

 

一方スーパーで安く売られているしめじやえのき、エリンギ等は、枯れている木でも育つのです。

ですので人工栽培が可能となっています。

 

これが松茸が自然でしか育たない理由の1つです。

 

また松茸は他にも育つ条件がとても厳しいものとなっています。

赤松との相性や、土の栄養状態、降水量なども大きく影響します。

どれかが欠けていても、多すぎても、松茸はうまく育たないのです。

 

松茸が育つ環境は非常に複雑で、現代の人間の技術を持ってしても、まだまだ解明されていない点がたくさんあるのです。

松茸が様々な条件をクリアして、無事に私たちの口に入るのは、自然の恩恵を受けてこそのものですよね。

 

ある意味松茸は自然の神秘的な産物と言えますね。

いつか人間が松茸の栽培に成功する日が来るのでしょうか。

もし実現したとなれば、もちろんスーパーで松茸は次第に安く売られていくでしょう。

 

しかしながら高級食材の松茸だからこそ、楽しめるものがあると私は思います。

ですので松茸は自然でしか育たないものと割り切って、年に1回の松茸を存分に楽しんでみても良いのではないでしょうか。

 

まとめ

 

今回は松茸は人工的に栽培できるのか、松茸の育て方はどんなものなのかについてお話ししました。

松茸は人工的に栽培するのは難しく、松茸を育てる事はもちろんできません。

松茸を人工的に育てるには、まだまだ謎な点が多く、解明されていないことが多いです。

 

松茸はとても美味しく、1年中食べていたいなぁと感じますが、旬にしか出ない松茸だからこそ、松茸本来の価値が存分に味わえるのではないでしょうか。