寒い時期はかぶがおいしい季節!かぶにはどんな栄養がある?

かぶの栄養

春の七草のスズナは、かぶのこと。

ずっと昔から日本人には、なじみ深い野菜のひとつですね。

かぶというと、白くて小さいものと連想しがちですが

京都の千枚漬けの原料となる大きな聖護院かぶ、

福島の赤かぶ、葉っぱを漬ける野沢菜などさまざま。

かつて日本各地には、80種類も在来種がありました。

 

緑の葉っぱには、カルシウムやビタミンC、カロチンが

含まれていますので、捨ててしまうなんてもったいない

ですね。

かぶは、気分を穏やかにしてくれる野菜とされています。

 

胃をすっきりとし、胃腸の調子を整える

 

胃が重く感じるときには、かぶを柔らく煮た料理を

食べると、つかえが和らぐと言われています。

かぶには、胃を温める働きがあって、消化を助けて

くれるジアスターゼも含まれていて、お腹に優しい

野菜です。

 

穏やかな気分になりたいときには

 

つやつやとした、丸みのある表情のかぶは、気持ちを

穏やかにしてくれる野菜。

大根と食味が似てはいますが、かぶの方が甘みもあり、

口当たりが良いのが特徴です。

精神的に疲れたときに、丸ごと1個をコトコト煮て、ゆっくり

と味合うと、かぶの持つ柔らかさとなめらかさが気分を

癒してくれます。

そして、浅漬けなど生で食べると、ほんのりとした辛味が

優しい刺激を運んで、元気になります。

 

おろし汁が声がれの緩和やせき止めにいい

 

声がれには、かぶのおろし汁を飲むと効果があります。

また、かぶのおろし汁に、氷砂糖をお湯で溶かしたもの

を混ぜて飲むと、せき止めに有効とあって、祖母に

飲まされた思い出があります。

 

葉っぱのカルシウムでイライラ解消

 

カルシウムが不足してくると、気持ちがイライラして

きます。

かぶの葉っぱには、100g中に230mgもの

カルシウムが含まれていて、牛乳1本分にあたります。

特に、じゃこや干しえび、油揚げなどと一緒に煮浸しに

して食べると、よりカルシウムが増えて、タンパク質も

加わり、イライラ解消には効果的です。

但し、アクがあるので、軽く下茹でしてから調理を

おすすめします。

 

まとめ

 

かぶの薬効はなかなかのものです。

かぶは、煮ても、スープにしても、漬物でも美味しい素材。

ただ煮崩れしやすい野菜ですので、煮るときには、

皮つきのままでおすすめします。

この皮は、繊細なかぶの中身を守り、かぶの甘みを

活かせます。

また、浅漬けを作るときは、自然塩を

利用すると美味しくなります。

カルシウムと塩がペクチンとかたさを保ち、

歯ぎれが良くなります。

かぶのおいしい季節、上手に料理して

美味しさと健康を味わいましょう!